2009年レッスン日誌

 忘年会のお知らせ
この一年を振り返り大人の生徒さん対象に1226日夕方よりこの教室内で(私の家)で忘年会を行います。持ち込み、差し入れ大歓迎です。安い費用で美味しく、お腹いっぱい食べて、飲んでもらおうと、 何人かの生徒さんが手作り料理を披露してくれます。  単なる飲み会ではなく、「ピアノとかけて○○ととく、その心は…」をテーマに盛り上がりたいと思います。
また、有志の方の「モーツァルト講義」隠し演奏会、今年の重大ニュースや来年の抱負なども語りましょう。また、年越しを故郷で送れない生徒さん、帰省されない生徒さん、一人寂しく年を越す生徒さんはどうぞこの教室においで下さい。ピアノの弾き収め、そして、弾き初めもしましょう!
大人のピアノ「若葉の会」が最近は枝分かれして「若葉の会テニスクラブ」「若葉の会麻雀クラブ」などが出来ました。来年はさらにピアノの腕を上げることを念頭におきながらもどんな「若葉の枝分かれ会」ができることやら…。仲間を集まって楽しみたい方!是非お声がけ下さい!
(12/21)

誰も知らない苦労話!是非読んでください!
私の教室では、子どもの発表会は2年に一度12月に、大人は毎年10月に行っています。会場は1年前からの予約となるので、来年12月の発表会の会場予約のために最近は早く並ばないと希望する日に予約が取れなくなってきました。そこで、来年の発表会の会場予約のために、12月1日早朝5時に予約を取りに並ぼう!!一番に並んで会場をゲットするぞ!と意欲満々に背中、つま先用のカイロを用意し、手袋に帽子、マフラー待っている間の時間つぶしに本やipod、食料に、ポットに熱いコーヒーをいれていざ出発!と家を出ようとした矢先に玄関でつまずき、その拍子にギックリ腰になってしまいました。一瞬目の前は真っ暗、それでも腰のことより「予約、予約〜」と呻き回り、やっとの思いでなんとか這うように起きあがると、傘を取り出し、杖代わりに一歩一歩、苦痛で顔をゆがめながらも老婆のごとく、寒いというのに全身汗ビショビショで駅に向かって歩き出しました。途中何度も立ち止まっては深呼吸したり、汗拭いたり…。こんなに駅が遠いとは…。

 一番で並ぶ予定があまりにゆっくりしか歩けないため、たどり着くまで3倍以上の時間がかかり、やっとの思いで会場が見えてくると、そこには、すでに予約待ちの人がで並んでいるではありませんか。これ以上私の前に人が並ばれたら、もう、予約は取れない!と思いきや、人目もはばからず、傘代わりの杖をつきつき、大声で「誰も私の前に並ばないで〜!」と叫びながら列にたどりつきました。並んでいる人たちは、何事が起きたのかギョ!として私を見ていました。これでなんとか予約は取れるかも…。しかし、ひと安心もつかの間、これからが悲劇の始まりでした。痛めた腰には激痛が走り、かがむことが出来ないのでせっかく用意した足先用カイロは使えず、持ってきた本はまだ朝の6時では闇夜で読めず、持参の熱いコーヒーでも飲もうと考えたものの、いや、これを飲んだらトイレに行きたくなる〜、ガマン、ガマンとばかり腰を四つに折りながら傘にへばりつき、寒空の中4時間に腰折り状態で耐え続けました。この執念が実り、なんとか希望の日にちをゲットできたのです。華やかな発表会の裏にはこのような苦労があるのです。オ〜!私の生徒たちよ!来年の発表会はこの苦労に報いるよう立派な演奏をしておくれ!私の願いはそれだけです!

 後日談:このような奮闘の中とれた会場ですが、同日に、生徒さんのお母様3人のご協力をいただき、念願の「こもれびホール」が抽選に当たり、結果的に来年の発表会は1219日に「こもれびホール」で開催できる運びとなりました。お忙しい中、ご協力いただきましたKさん、Oさん、Iさん、ありがとうございます。私の気迫がのり移ってのお見事抽選でした。合掌(12/12)

エ〜、今さら…!? さあ、どうしましょう!!
 先日、私が通っているテニススクールの松岡修造並みの熱血漢Tコーチから「佐藤さんはラケットのグリップの握りがおかしいですよ!ストロークとボレーの時は握りを変えないとダメですよ!」と指摘された。エ〜、もうウン十年もこのスタイルでテニスしてきて今さら変えろなんて…、無理!無理!無理!テニスをやった経験のある方はお分かりですが、グリップを変えるのは至難の技、というより、今までの右利きを左利きに変えるくらい大変なことなんです。つまり、基本からやり直す!ということなんです。でも、コーチ曰く、「上達したいなら絶対変えた方がいい!」さあ、ここから私の悩みが始まったのです。上達を目指してひたすら、練習に励むか、今までの握りを変えずに、このままのスタイルに磨きをかけるか…。

 そこで、ピアノの場合に置き換えて考えてみました。もし私の生徒が、正しくない伸びきった形のままでピアノを弾いていたらどうするか…初心者や子どもの場合は、絶対に根気よく直しますね。でも、年数を重ね、かなりの曲を弾きこんでいる大人の生徒さんだったら、どうしよう?長年弾いてきた指の形、クセってなかなか直りませんし、そのことにこだわると、今まで楽しんで弾いていた曲もしばらくは弾けなくなってしまうだろうなぁ…。最初に「指は丸く、手のひらに卵が入るようにね」なんて教えている指の形とはまるで違う形の指で往年の名ピアニストのホロヴィッツは伸びきった指で、見事に弾いてい たしなぁ…。こりゃ、大変だ!

 話は変わりますが、
ここで、野球のイチローと野村監督の話をしてみましょう。今日は少し長くなりますが、時間のある方はご一読ください。あなたは、この二つのお話から何を感じますか。
「やらされている百発より、やる気の一発」 金字塔の陰にあるもの イチローは、入団1年目に首脳陣からバッティングフォームを変えるようにと指示を受けた。「フォームを変えるか、そのまま二軍へ落ちるか」と厳しい選択を迫られた彼は、フォームの修正を拒否し、自ら二軍落ちの道を選ぶ。そしてその苦境の中からあの振り子打法を完成させるのである。その後も評論家からは「あんなフォームで打てる訳がない」などと酷評されたが、結局彼は自分の信念を押し通し、球界に数々の金字塔を打ち立てた。その根っこには、人並み外れた彼の頑固さと、野球に対する一徹な姿勢があったのだ。
野村克也 「一流と二流の差」
 広島カープからヤクルトに来た小早川という選手がいる。一時は四番を打ったこともある選手だから、それだけのものを持っているのだが、頭打ち(成長が止まること)から抜け出せなくて、解雇されてしまった。
野村監督:「お前は自分をどう思うか」
小早川:「不器用なほうだと思う」
野村監督:「他球団の投手はお前をどう思っていると思うか」
小早川:「直球は強いが変化球に弱く、選球眼が悪いと思っていると思う」
野村監督:(まったくその通り。よくわかっているんだなぁ)「では、どうするつもりや」
小早川:「自分が直球に強いのは確かだから、あくまでも直球待ちでいきます。そのためにタイミングの取り方、タメのつくり方を基本からやり直します」。
野村監督:(ああ、これまでと同じことをやろうとしている。勝てない人間はいつまでも同じことをやっている。)「お前なあ。これまでそうやって結果が出なかった     んやろ。 同じことをやっても、違った結果が出るはずがない。第一戦の巨人戦はエースの斉藤が先発してくるだろう。斉藤はお前をどう攻めてくるか。      四球狙いとわかって いるから、いくら直球を待ってもきやせんよ。考え方を変えて直球は捨て、変化球を待ってみたらどうなんだ。」

野村監督のこの言葉で小早川は何かをつかんだのでしょう。昨年のシーズン第一戦の巨人戦で、案の定先発してきた斉藤から、彼は三本もホームランを打ってしまった。
野村監督:同じ努力をしていても同じ結果しか出ない。だが、屈辱感、挫折感を味わった者には、何くそ、いまに見ておれ、という貴重な心の基盤がある。それがなけ     れば話 にならないのだが、そこを刺激して変化の方向に向けさせる。それが野村再生工場の神髄ということです。多くの選手が毎年、年頭に際して同じ抱     負を述べ、同じ 努力を誓ってがんばりますと言う。しかし、それは素質の世界のことです。素質いっぱいのところで技術的限界がくる。そして、それを超     えられない。こういう選手は二流にとどまるしかない。その一段上に才能の世界がある。才能とは頭脳の中に埋め込まれた情報のことです。その情報を駆使     することで一段上のレベルにい ける。そのことに気づくかどうか。それが一流と二流を分ける分岐点になる。 

                                                      
(「致知」より将棋棋士米長邦雄との対談にて)

今、私は自分のフォームを変えようかどうするかで悩んでいます。でも、逆に教える立場になった時に大人の生徒さんには言えるだろうか…。きっと言うだろうなぁ。でも、直すか直さないかは本人の選択で強制はできないなぁ…。私はどうするかの答えはまだ出ていません。しばらくは悩む日々が続きそうです。 あなたなら、どうしますか???

(11/30)

ついにスタインウェイピアノを!
 この度、清水の舞台を10回くらい飛び降りる覚悟で、スタインウェイのピアノを購入しました。ピアノを弾かれる方は一度は弾いてみたいピアノですよね。今回は特別な機会に恵まれ、このチャンスを逃すと一生手に入らないのでは…と長年の夢を実現させるべく、購入に至りました。この教室では、ご自宅で電子ピアノを弾いている生徒さんもいらっしゃいますが、一般的に電子ピアノを弾かれている生徒さんは打鍵が弱いのと、音を聴く耳がなまる可能性があるので、レッスンに来た時は、本当のピアノの打鍵、きれいな音色を聴いてピアノの感性を培ってほしいと思います。スタインウェイピアノを弾くことで少しは生徒さんにも音色の美しさや、きめ細かな音色、軽やかなタッチとを十分に味わって頂けたら、と思います。24時間弾ける防音設備の教室とスタインウェイピアノの購入で、あと残すのは一番肝心な腕を磨くことと、借金を返済だけだ〜!スタインウェイピアノを買うより、これが一番の難問かも…!!(11/23)

スタンウエイ・ピアノの搬入模様 クレーンで吊るし上げます。 スタンウエイ・ピアノです

「インフルエンザ対策とアロマポット」
 インフルエンザが大流行の今、この教室でも生徒さんがインフルエンザにかかり、レッスンをお休みすることが多くなりました。学級、学年、果ては学校閉鎖も頻繁に見うけられ、これは大変だ〜!!ここは人の出入りが多いので、何か対策を…と、入口にアルコール消毒液を置き、まず、入ってきたら手の消毒、そして、レッスン室には最強のウイルス除去空気清浄機を設置しました。
 さらには、
アロマオイルのポットも置きました。電気で暖めた水の中に数滴の好みのアロマオイルを入れると、部屋中またたくまにアロマの香りが漂い、同時に加湿にもなると一石二鳥、これから冬に向かい空気が乾燥してくるので、喉やお肌にはいいし、何より、アロマの効能が気に入ったのです。でも、待てよ〜!ベートーヴェンの情熱的なソナタを弾く時は気分を高揚させるベルガモット、バッハなどのバロックを弾く時は気持ちを落ち着かせるラベンダー、モーツァルトを弾く時は明るい気持ちにするメリッサか…。こりゃ、忙しいなぁ…。レッスンの時は私には怒りを和らげるローマンカモミールで、生徒さんには緊張をほぐすパーチかぁ…。

弾く時々や状況によってオイルを変えるのって難しい…!!そこで、みんなに一番効いてくれるようなオイルを探したのです。それは幸せな気分になれる「ローズマリー」でした。この強力な空気清浄機とアロマオイルでこれら向かう冬もドンと来い!です(11/15)

今日は誕生日!そこで…
 今日○○歳の誕生日を迎えました。そこで、これからの人生を考えたのですが(大げさ?)、何年後かの自分をイメージした時に、このままさらさらと水の流れのごとく人生を終えるのは(まだ早い?)寂しいなぁ〜、ここで何かを始めよう!と思ったのです。そして、先の日記に書いた、学生時代の「ピアノの日記」を思い返し、もう一度あのウン十年前に戻って熱い日の練習をしてみようと!決意しました。数日前からハノンは39番のスケールと41番のアルペジオ、エチュードは「モシュコフスキー15の練習曲」を弾き直し、バッハは再度「平均律」第2巻の1番から順次、曲はモーツァルトのソナタからやってみようと綿密な一年間の練習計画を立てました。これが以外に楽しくて、毎朝日課の朝練、時間があれば昼も、更には夜の練習と多くの時間はとれませんが、あの頃と同じような練習が始まったのです。ところが、あの頃は弾かされていたんでしょうか、練習が苦痛だったにもかかわらず、今は毎日カチカチ、メトロノームをかけながら少しでもテンポが上がって上達していく面白さが快感になりだしたのです。ピアノには年齢は関係ない!更に幸か不幸か学生時代に青春をかけた(?)部活も思い出してしまったのです。私は中学時代は陸上や水泳、高校では器械体操部に入り、バリバリの体育会系でピアノとは全く違った分野でも奮起していました。大学を卒業してから現在はテニスにはまっています。そこで今までは週に1回のテニススクールを週に2回に増やし、さらにテニスクラブにまで入会してしまいました。テニスも本格的に練習して上達したい!と、こちらも血が騒ぎ出したのです。まるで、中学や高校時代の再現のようです。今日○○歳の誕生日を迎えても年々若返る自分に拍手かな???でもでも、現実はです!何度弾いてもなかなか暗譜は出来ない、テニスでは腰痛、肩痛、時には足がつったりと身体は正直に年齢を重ねています。くやし〜い!こうなったら、気持ちだけでも青春だ〜!と張り切る気持ちと言うことをきかない身体に鞭打って無事に誕生日を迎えた今日です。(11/2)

「ピアノの日記」
 先日、本箱を整理していたら、私が高校生になって書いていたピアノの日記が出てきました。その日記を読んでいたら、当時のことがたくさん思い出されて懐かしくなりました。あの頃はよく練習していましたが、驚くことに日記によれば、レッスンでほめられたことがほとんどない!という状態でしたね。まさに、厳しいレッスンでした。今日はその中の一部を恥ずかしながらもご紹介しましょう。

7月20 
 今日はレッスンで先生にとても叱られてしまった。もうあとから、あとから涙が止まらないのを一生懸命我慢して弾いた。でも、先生は「一体何を練習してきたの?」とおっしゃった。悲しかった。悔しかった。今週は毎日最低でも4時間は練習したのに…。自分ではよく弾けたと思っていたのに…。でも、先生がいいと思われるのと私がいいと思うのとでは違うんだ。明日からもっともっと練習して先生を驚かせたい。
10月4日
 今日は学校をさぼって家でピアノを練習した。明日のレッスンに間に合わないからだ。朝からずっと8時間も練習したけど、今週は部活が忙しくて、きちんとした練習ができなかった。でも、日々の練習が大切だ。いくら今日になってたくさん練習しても、もう手遅れだ…。明日のレッスンは行きたくない。
12月7日
 今日のレッスンは自信があった。毎日たくさん練習したからだ。でも先生に、バッハもエチュードも全然だめ!と言われてショックだった。もう、ピアノ弾きたくない。やめてしまいたい。私には才能も何もないのだから…。いくらやっても全然ダメだ。もう、どうしていいかわからない。
1月6日 
 今日は死に物狂いでピアノを練習した。先生に注意されたところを思い出して8時間練習した。でも、先生と約束したエチュード4曲は見られなかった。バッハと曲に時間がかかりすぎたからだ。本当に大変だったのに…。私は練習のやり方が悪いのだろうか…。

この厳しいレッスンのおかげで、今は何があっても動じない図太さ??が身についた??(10/24)

「インフルエンザ」
 今、新型やいわゆる普通のインフルエンザが流行っていますね。学校閉鎖、学級閉鎖が行われ、この教室の多くの生徒さんも影響が出ています。そして、何人かの生徒さんもインフルエンザにかかってしまいました。運動会や遠足、修学旅行が中止になった方は気の毒ですね。でも、健康第一ですから、この時期は静かにお家で休んでね。無理してレッスンに来なくていいよ。かかった人も、かかっていない人も、うがい、手洗いは十分にね! 風邪にかかった生徒さんは一日も早く治って元気な姿を見せて下さいね。(10/16)

大人の発表会「若葉の会」
今年で15年目を迎えました大人の発表会「若葉の会」が10月4日に吉祥寺のラ・フォルテで開催されました。29人の生徒さんによる20歳〜80歳までの発表会は、第一部は初出場の方、年配者の方が中心で、第二部は20代〜40代の方を中心にしたプログラムでした。毎年感じるのは、一昨年より昨年、昨年より今年と、皆さん上手くなっているということです。年齢に関係なく難曲に挑む姿には頭が下がります。大人の方は、ピアノが好きで、自分で選曲をして弾きたい曲をもってこられる方がほとんどなので、意気込みは素晴らしいですね。そして、一番思うことは、弾いている時の生徒さんと一人一人が素敵で綺麗なこと、輝いていることです。私はこのような方々に囲まれてレッスンできることを誇りに思うし、幸せを感じます。みなさん、ありがとう!発表会の後は、食事会で交流を深め、さらに10人以上の方が集まっての二次会も行いました。ピアノという共通の趣味を持つ方々なので、話題もレッスンのことや、はまっている作曲者や曲目に集まり、楽しい発表会でした。来年もさらに楽しい発表会がもてるよう日々の練習を大切にして頑張りましょう!(10/5)

 飲み会
 
私の家は、色々名目をつけての飲み会やパーティを時々行っています。先日は今年コンクールに参加した生徒のお母様方の慰労会と称して「お疲れさま会」を行い、コンクールでの苦労話や、子育てのこと、様々な話題で深夜まで盛り上がりました。
また、先週は来月行われる大人の発表会の予行演習と称して、初めて出演する方、舞台で緊張してなかなか力が発揮できない方などが集まり、「人前で弾く練習会」行い、そのあとは反省会???もどき飲み会になり、やはり深夜まで音楽の話題で時間があっと言う間に過ぎました。単にピアノを教えるだけの関係ではなく、このように色々な形で皆さんとふれあい、語り合い、楽しい時間を共有できることに感謝しています。普段、レッスンでしか分らないことが、こんな時に暴露されたりすると本当におかしいですね。さぁ、「人前で上がらなく弾く練習会」の成果はどうなることやら!大人の発表会はもうすぐ開演です!
(9/30)


「私の宝物」
 私にはとても大切にしている「宝物」が50以上もあります。その一つ一つには心がこもっていて、私が色々なことで落ち込む時、いつも私を慰めてくれ、支えてくれ、元気を与えてくれるのです。一番古いものは20年以上も前のものがあります。
今日はその一部をご紹介しますね。
これは、生徒さんが私に作ってくれたり、書いてくださったたくさんのお手紙なんです。写真がはっきり写らなかったのですが、私の教室のレッスン室の入り口や壁などには、これらの宝物が貼ってあるんです。それを眺めている時、教えることの醍醐味を感じます。私がピアノを教え始めた最初の生徒さんは、ご結婚して、今は一児の母親になっています。なんだか私はその子のお婆ちゃん??みたいです。こんなたくさんの宝物に囲まれて、私は本当に幸せ!です(9/20)


「プロになるということ」について!です。
 その道でお金を稼ぐって「プロになる」ことなんですよね。ボランティアではないのです。相撲取りはしっかり相撲を取らなければならないし、役者はしっかり演技をし、警察官は庶民の生活を守り、政治家は国民のためになるように、私欲をもってはならいのです。お坊さんは、しっかりお経を読んで、大工は手抜き作業などしないで、しっかりした家を作らなければならないのです。

 相撲取りが八百長したり、役者がヤクで捕まったり、警察官が泥棒したり、政治家が賄賂をもらったり、僧侶がラブホテル経営したり、作った家がちょっとの地震ですくに潰れてはいけないのです。
 ピアノを教えるプロはピアノをしっかり練習して、自分が勉強したものを生徒さんに還元しなければならないのです。自分が知っていることしか教えられないのです。時に生徒さんがマニアック的な私の全然知らない曲を持ってくることがあります。また、私も全ての曲を習ったわけではなく、弾けない曲もたくさんあります。でも、「先生は何でも弾ける!」なんて思っている生徒さんが多くて、「先生、あれ弾いて!これ弾いて!」と言われる事が多々あります。その場で、何でもサッサと弾ければ問題ないのですが、全部がそういうわけにはいかず、その時は、「今はごめんなさ〜い!」です。でも、決して「弾けない!」とは言いません。それからが必死の練習です。とにかく練習です!少しの練習で弾ける曲もありますが、多くの時間をかけなければ弾けない場合は、また、そういった曲が重なる時は、何とか次のレッスンまでには…とかなり厳しい状況になります。でも、生徒にとって一番良いことは、隣で先生が弾いてあげることだと思っています。だから死に物狂いで練習です。でも、生徒さんの前では何でもなく簡単に弾くフリをします(これは生徒さんに私に対する安心感を与えてあげることと、私の単なるミエ???)。
 今年は、難曲を求める生徒さんが多くて、例年以上に自分の練習曲より、生徒のレッスンのための練習時間が多くて四苦八苦していますが、そういった曲を求めるということは生徒さんの腕が上がったのかなぁ…と嬉しい悲鳴を上げています。まだまだプロとしては未熟ですが、「美保子先生はピアノじゃなくて体操を教えているよ!」と言われないように、プロとしてのしっかりしたピアノを教えたいです。そのためにはやはり練習以外にはありませんね!やはり何でもプロになるということは厳しいですね。(9/10)

「コンクール第2弾!」
7月から始まったコンクールに当教室から数名の生徒さんが頑張っていることは以前の日誌でご報告しましたが、このたび、予選第T期、U期と通過し、8月中旬に行われたセミファイナルを迎えました。そして、見事!ほとんどの生徒さんが通過しました。これからは96日に行われる最後のファイナルに向けてみんなで頑張ります。コンクールは実力だけでなく“運”もあります。入賞を目指すことより、今まで練習してきた成果が十分に発揮できれば、悔いのない演奏を楽しんで力いっぱい披露してもらえれば、と願います。
頑張れ!私の生徒たち!(8/26)

「安静???」
 不安定なお天気が続いていた今年の夏も、やっと夏らしい猛暑がやってきましたね。海へ行ったり、富士山に登ったり、海外に行ったり、田舎に行ったり、みんな様々な楽しい夏休みを送っているんだろうなぁ〜。
 私は、今年にはいって、5月に超特大の「ぎっくり腰」になり、治ったと思ったら今度は、古傷の右肩が痛み出し、それでもテーピングをしてサポーターをまとい、満身創痍でテニスを続けていたら、何をするにも、寝ている時にも痛みがとまらなくなってしまいました。ついにピアノを弾く時にまで痛みに襲われ、あらためてピアノを弾く時ってこんなに肩を使うんだ〜と思った次第です。整形外科3件も回ったのですが、どこでも「安静!」の一言。安静って何、何、何?ピアノも大好きなテニスも出来ないってこと?そんなこと出来るわけない〜!
この痛みさえなければ…。そこで、ついに神経ブロックの注射(ペインクリニック)で痛みをとめる治療をすることに決心しました。ドクターからは「最低でも週1回、5回は通院して下さい」と言われました。まだ2回が終わったばかりですが、なんと1回目の注射で痛みは半減しました。そうなると、今まで以上やりたい放題、腕も肩も使いまくりア〜、私は死んだ時、初めて安静になるのかな〜。
皆さんも使い過ぎ、やりすぎには注意を!限度、節度を考慮して楽しい夏休みを送ってね!(8/15)


「頑張れ!ちびっ子!」今年はこの教室から7人の小学生がピアノコンクールに出場しています。今、現在予選のT〜W期とも終了し、全員が2回の予選を通過しました。ほとんどの生徒さんが初めてのコンクール出場で、予選1回目は前日、当日も泣いている子、ソワソワ・ドキドキしている子、それぞれの緊張が伝わってり、私は全員が弾き終わるまで、どうなることやと心配でドキドキしていましたが、私やご両親の心配をよそに、じつに見事に、普段の練習以上に力を発揮してくれました。舞台上では、みんなニコニコ笑っていましたね。弾き終わった一人一人を抱きしめたかったです。これからは8月中盤〜後半のセミ・ファイナル、9月のファイナルに挑戦します。予選夏休みはその練習に頑張っています。コンクールに出場しない生徒さんも夏休みは、音楽家の本やたくさんの音楽を聴いてピアノ以外にも音楽をたくさん勉強して下さいね!(7/30)


「若葉の会」
前回の日誌でも書きましたが、私の教室では毎年大人の発表会「若葉の会」を開催しています。今年は10月4日、場所は昨年同様、吉祥寺の「ラ・フォルテ」に決定しました。
大人の生徒さんは小さい時から習っていた方から大人になって始めた方など様々ですが、車の初心者のわかばマークから早く「青葉」になろうね!という思いを込めて「若葉の会」と命名しました。今年はみなさん、どんな演奏を披露してくれるのかなぁ…。私も生徒の皆さんに負けないように練習!練習!です。
でも、若葉から青葉になる前「枯れ葉?落ち葉?
にならないようにしないとね?????(7/12)


「大人のレッスン」私の教室は大人の生徒さんが多くて、その年齢層はなかなかのものです(20歳〜80歳)。独身OL、主婦、子育て真最中のお母さん、おばあちゃん、既婚者でも仕事バリバリの方、そして、男性の生徒さんだけでも20代〜40代で7人いらっしゃいます。
そして、毎年「若葉の会」と称する発表会を行っています。
大人の生徒さんは、やる気満々!その情熱は教えられることが多いですね。
日々の忙しい中でも、自分の大好きな曲を弾きたい〜!という気持ちはあっぱれ!です。初心者の方は、最初は指が動かなくて、音符も読めませんが、それでも弾けるようになると本人以上に私が一番嬉しいですね。

最近の出来事は、66歳代のTさんは長〜い、長〜い間(何年も)体調を崩してお休みしていましたが、病に勝って復帰なさり、また楽しいピアノを再開できたことは嬉しかったですね。
また、78歳で初めてピアノを習い始めたNさんは、楽譜もドレミから、指使いも一の指、二の指からという具合で内心どうなるのかな〜と心配していましたが、なんと2ヶ月後には「ピアノドリーム1」を全部マスターして弾かれた時は思わず拍手、拍手でした。そうそう、60年ぶりくらいにピアノを再会されたSさんも、幼少に習った曲を覚えていました。これにはご本人もビックリでしたね。

私は歳とってボケがきても、指が動かなくなるまで、皆さんとピアノ弾いていたいなぁ〜。その時は自分では違った曲を弾いているつもりでも、きっと同じ曲ばかり弾いてニタニタしているんだろうなぁ〜。その時はボケが始まったと微笑ましく見守って下さいね!(6/21) 


  ピアノを教えるということ」 長年、ピアノを教えていると色々なことに出会います。そして、ピアノを教えるってどういうことかを考える時があります。簡単に言えば、生徒さんたちにピアノが弾けるようになり、さらに上達してもらうことですね。でも、専門的にピアニストを目指すなら話は別ですが、ピアノを習う方全員がピアニストになるわけではありません。ピアノを習うことによって何を得られるか…!ということが一番大切な気がします。
 私は小さい時はピアノに対して専門の道を歩むなんて思いもしませんでした。それでも私が習っていた先生はレッスンが非常に厳しくて、その厳しさは専門に進むに充分なほどでしたので、これだけ厳しいレッスンなら専門に進まないと損!損!みたいな感じで、自然とピアノに引きずり込まれた(?)というか、抜けられなくなってしまって、結局気がついたときはピアノをひたすら弾いて、ピアノ以外何も出来なくて、もうこれしかない!と動機は不純?矛盾?なのです。
 いや〜、私の先生は本当にマジで恐かったです。練習しても弾けなければ、その場でレッスンは中止!一度注意したことが出来なければハイおしまい!レッスンの帰り道何度泣いたか分かりません。 今、一度でも生徒さんに私が習ってきたレッスンをしたら、その日で全員やめてしまうのではないか…と思うほどこわ〜い、恐怖のレッスンでした。怒る先生の顔は鬼!般若!仁王!です(ごめんなさい、先生!) 
そして課題の多いこと、多いこと…。一週間どう練習しても弾けっこない〜!です。

 でも、おかげで私は音楽大学のピアノ科に入学できて、今、こうして多くの生徒さんに恵まれ、忙しいながらも充実した日々を送らせて頂いています。そして、単に希望の道に進めたということより、あの厳しいレッスンをやめないで続けた!ということが、継続は力なり!となって、一つのことをやり始めたら簡単にやめない!あきらめない!という自分の信念に繋がっていったように思います。(ごめんなさ〜い!ダイエットだけはあきらめた〜!)

だから、私のレッスンは厳しいと言われることがあっても、あるところまで続けられれば、何かあっても少しくらいのことにはへこたれないよ!と胸を張って言えるようになってほしいです。でも、厳しいって本当に愛情がないと出来ないんですよ。だって、叱るより、ほめる方が労力いらないし、出来なければ、何度も何度も言うって結構大変なんです。でも、先のことを考えた時に、今、楽するより後で笑う方が言いに決まっていますよね。
私は今、教える立場になって、注意することがとても大変なことだと思います。そしてこんな注意して私を教えてくださった恩師に本当に感謝しています。あの時は鬼だったけど、今は女神様です。
あ〜、私も今は鬼でも、いつか女神様なんて思われる日が来るのかなぁ〜(6/9)


レッスン奮闘記(2)
今日は引き続きレッスン奮闘記の第2弾をお届けしましょう。
T 私は生徒のしつけ役?
@ごあいさつ
 この教室では、単にピアノを学ぶだけではなく、基本的なマナーについても結構厳しく(当たり前?)教えています。まず、きちんと「ごあいさつ」をしましょう!です。「こんにちは」「さようなら」「お願いします」「ありがとうございました」。それから言われたことに対する「ハイ」という返事です。この一言があるかどうかで、気持ちよくレッスンが出来るか、終れるか…です。
入れ違いに次の生徒さんに会った時、先に自分が帰る時など、知らない人でも、みんな同じ教室でピアノ大好きという共通の気持ちで結ばれています。私も生徒さんが入れ替わる時に積極的に紹介してお互いにご挨拶するようにしています。これからレッスンをむかえる生徒さんには「頑張って!」、レッスンが終わった生徒さんには「お疲れ様!」という相手を思いやる気持ちが大切ですね。

A履物を揃えましょう!
 次に靴の揃え方。次の生徒さんが気持ちよく入れるよう玄関では必ず靴を揃えて上がってもらいます。揃えるのを忘れて入ってくると、「はい、もう一度玄関に行こう!」と生徒と共に玄関に行き、靴を揃えます。おかげでこの教室の玄関はいつも子ども達の可愛い靴が並んでいます。でも、困ったことに時々、大人の生徒さんで靴を揃えない方がいます。さすがに大人に向かって「靴を揃えましょう!」とは言えず、自ら黙って揃えることもあります。小さい時の躾って大事ですね〜!
みんなが気持よくレッスン出来るのは、まず、教室の顔、玄関だと思っています。

Bピアノ・楽譜に八つ当たりするな〜!
 生徒さんの中には、注意されるとその腹いせにピアノに八つ当たりして、とんでもない音で弾いてみたり、ひどい時には足をバタバタして蹴飛ばしたり、肘で鍵盤を叩いたりする子どもがいます。さらに楽譜を破る子どもさえいます。そんな時はこちらも容赦しません。ピアノを叩いた分、その子を叩きます。蹴ったら同じように蹴ります。楽譜を破ったら髪の毛をくちゃくちゃにします。ピアノにも楽譜にも命があるのです。叩かれると痛い、蹴られると痛い、自分もそんなことされたら嫌でしょう!と言います。今では体罰なんていう言葉は禁句のようになっていますが、ピアノを弾く以外の生活面では、何度言っても言うことを聞かず、迷惑をかける子どもなどは、お尻を叩くなどしています。身体だけでなく、心の痛みも分かって欲しいです。痛いのはみんな同じだよ!誰だって嫌なことされたら悲しいし悔しいでしょう。自分がされて嫌なとはするな!嬉しいことは沢山してあげよう!です。


U レッスン振替え
 やむなき事情でレッスンをお休みする場合は、出来るだけレッスンの振替えはするようにしています。でも、当日キャンセルはご勘弁願って回数に含めさせてもらっています。また、度重なる振替え依頼も困ったものです。○曜日の△時間は××ちゃんのために確保している時間です。理由もなく、いきなりメールで当たり前のように「次回はレッスンに行けないので振替えして下さい!」はないでしょう。時間のやりくりは本当に苦労します。他の生徒さんに都合を聞いて入れ替えたりすることもあります。学校の行事等で来られなくなる時は仕方ないですが、個人的な理由での振替えはご勘弁です!

その時間はその生徒さんだけの大切な時間ですから、安易な振替えはしないことにしています。

今日は日常のレッスンでの出来事を書いてみました。日々色々なことが起きるとド〜ッと疲れたり、信じられな〜い!なんて思わず愚痴りたくもなりますが、でも、でも、です。やはり生徒さんたちとワイワイと時間を共有この時が一番楽しいです。(5/22)


今日はコンクールについてのお話です。
コンクールは「競演会」です。かけっことは違って、速ければ勝ち、というものではありません。審査員の評価する点数で人と競うのです。一生懸命自分の実力を出し切って演奏しても、予選で落ちることもあれば、普段弾けていないところが運良く会場の雰囲気にのまれて指が回って弾けてしまったとか(それも実力と言ってしまえば、それまでですが…)です。審査の結果を見て会場で喜ぶ親子の姿や、片隅で泣いている子など、舞台で演奏している姿を見ていると、皆に「良かったよ!」と声をかけたくなるのに、結果は酷なものです。それがきっかけで、ピアノ離れが起きなければいいな…と思うこともしばしばあります。
私はあまり、コンク−ルが好きではありません。だから自分から生徒さんにコンクールに出てみたら?と声をかける事は滅多にないのです。
それでもこのピアノ教室では毎年コンクールに出る生徒さんが増えているのは、コンクールをどう捉えるかによって、出る目的、意識をはっきりさせれば、それによってピアノが上達するのであれば、コンクールを上手く利用すればよい方向へいくかもしれないと思うようになったからです。

自分がどの程度のレベルにいるのか、審査員に自分の演奏がどのように評価されるか、舞台でいかに自分の実力を発揮して弾けるかという度胸をつけるための出場、そしてピアノの練習は毎日の積み重ねですので、その中では楽しい時もあれば、だらけてしまう時だってあります。だから、日々のピアノ練習のモチベーションを高めるためにコンクールを利用してピアノ上達の手段で出場する…等々。人前で演奏する機会はめったにありませんし、この教室でも発表会と称して舞台で演奏するのは2年に一度です(大人の発表会は毎年)。人前で演奏するにはそれなりの練習が必要とされますし、最終的に曲の完成度も高くなります。だから最低でも3ヶ月間はその曲に没頭しながら奥深い演奏へと、完成を高めていきます。その中でピアノの腕を磨き、上達していくのは大切だと思います。

コンクールで上位入賞者の演奏を聴いていると、課題曲のあるコンクールは別として、自由曲を演奏するコンクールは曲の難易度より、「いかに基本に忠実でしっかり弾いているか」の方に重要性があるように思えます。これは課題曲が課せられているコンクールも同じですが。「基本+音楽性」といったところでしょうか。コンク−ルだからといって、その前だけ必死に練習してもダメということです。日々の練習です。私が「コンクールに出てみる?」と声をかける生徒さんはその日々の地道な練習をしっかりやっている子、たとえ予選で落ちてもへこたれない子(幸い今のところ予選落ちの生徒さんはいませんが…)なんです。

それでも、コンクールだからといってコンクールレッスンと称する特別レッスンはよほどでない限りやりませんし、生徒さんにも最後には楽しんで弾いておいで!と言っています。だから会場の芝生でおにぎりをひろげて食べているのは私の生徒さんぐらいなものです???
今年は小学校1年生から6年生までの8人の生徒さんがコンクール出場します。それぞれがどんな演奏を披露してくれるか今から楽しみにしています。

今日は少し長くなりましたが、ここで面白い本を読んだので、一部を紹介しますね。興味のある方はぜひお読み下さい。
「国際ピアノコンクール=その舞台裏の悲喜劇」ジョーゼフ=ホロウィツ著

これは国際コンクールのお話で、一部だけの引用なので、この部分だけを読みと、まるでコンクール否定・嫌悪者!と誤解さえれそうですが、これがコンク−ルの全てでないこともご理解下さい。

メンデルスゾーン:「今日、私は一つの決心をした。そして、その決心ゆえに小鳥のような爽快な気分を味わっている。音楽競技に関係して、賞を授与するなどということを、金輪際するまいと心にきめたからである。その種の仕事の申し出を受けたことも度々だが、なぜ、それがひどく苛立ちの種になるのかがやっとわかったのは、自分の倣慢さ−他人だったら我慢することのできないような倣慢さ−が、その根底にあることをはっきりと悟った時のことだった。したがって、私は自分自身を物差に仕立上げたり、自分の趣味に反駁の余地がないなどとしてはならないのだ。そして、集まった競技者たちを、時間つぶしに批評したり、批判したりして、知らず知らずのうちに、彼らに−ことによったら−この上なく恐ろしい不正を行なうようなことをしてはならないのだ。」

ドビュッシー:かつてコンクールで作曲賞を獲得したにも関わらず、「参加者たちは、大賞を狙う競走馬のような訓練を受ける。その月にたまたま調子が悪かったら、お生憎様というわけだ。まったく勝手気儘なものだ。この制度は、二部の社会では、いまや迷妄の対象になってしまっているために、そこに権威が生じてしまったのだろう。優勝したという事実が、才能の有無にまつわる疑問に決着をつけることになった。たとえ絶対的に確実ではないにしても、少なくとも便利だし、一般大衆が意見をはじき出す簡便な早見表のようなものだ」。
バルトーク:「コンクールとは馬のためのもので、芸術家のためのものではない」。

ヨーゼフ・シゲティ
:「説明不能の落選や、それに付随しておきる若い演奏家の意気阻喪は、少数者の成功よりもはるかに重大だ」。

グレゴール・ピアティゴルスキー
:コンクールは「愚劣だ」という。「コンクールでの屈辱を味わっている若者を見ることは私には苦痛だ…成功者の喜びは、傷ついた者の悲しみによって損なわれることになる。一人を激励するためだけに、百人の意気を失わせることが有意義である筈がない」

グレン・グールド
:「コンクールは「精神的な前頭葉手術」を強要するものだと喝破した。


ピアニスト兼教育者であるラッセル・シャーマン:それを「キリストの教えにそむいている」という。以上

しかし、古くからのいい草によれば、ピアニストに出発点を与え、規律を教え、必要な演奏経験を供するのもまたコンクールだというのもまたいかに…である。(5/10)


今日は「脱力」についてお話しましょう。
まず、初めての方にピアノを教える時、「音符」「リズム」「拍子」など、ついつい楽譜から教えてしまいがちですが、まずは、無理なく弾く!ということを教えることがいかに大切か!ということです。長く弾くと腕が重い、疲れてしまうなど、「ア〜、ピアノって疲れる〜」と弾きたくなくなる要素が出ては、ピアノ離れを引き起こしてしまいます。

 
そこで、問題になるのがこの「脱力」の方法ですが…。脱力については、ピアノの専門書などに、その方法など沢山出ていますので、ここでは専門的な弾き方を云々…ということはレッスンの時に伝授するとして、ここでは私流の「脱力」をちょっぴりお話しますね。

 私は趣味でテニスをしていますが、毎週、通うスクールでボールを打つ時によくコーチに言われるのが「はい、佐藤さん、もっと力を抜いて!はい、息吐いて〜!」なんです。これって私がピアノのレッスン時に生徒さんに言う言葉と同じじゃん〜!!です。
だからテニスのボールを打つインパクトの瞬間とピアノの打鍵は同じなんだなぁ〜と改めて思った次第です。そこでピアノとテニスの脱力を関連させて考えてみたのです。
1)
正しいきれいなフォームで弾く(ボールを打つ)→姿勢はなるべく背筋を伸ばし、良い姿勢で。座る姿勢、足の位置、手の位置等。きれいなフォームで指のコントロールができてこそ、美しい響きが得られます。(そうか〜、テニスもきれいなフォームは必要か〜)
2)
安定してきたら指を独立させるトレーニングをする。そのためには筋肉に負荷がかからず弾けるようにする指の筋肉、(エ〜!?指の筋肉???)掌の筋肉も鍛えてるフィンガートレーニング(ボールを一番良い打点で捉えるためのトレーニング)が必要となります(正しい筋肉の使い方はレッスンの時ね)。
3)
さあ、筋肉をつけながら上腕部、肘から先、手首から先というふうに、部分によっての脱力を開始しましょう。でも、ここで大切なのは「脱力」ばかりではピアノは弾けないということも忘れないで下さいね。重要なのは「どこに、無駄なく、必要な力をいれるか」です。脱力ができていなければ、指を強くすることもできないのです。脱力ができるようになると、逆に演奏する時に「どの部分をどう使う」ということがよく分かってくるのです。きっとテニスもどのタイミイグで力を入れるか…なのでしょうか。

4)
あと大切なのは呼吸です。フレーズの前は息を吸って、フレーズの終わりは息を吐くようにすれば、自然と脱力にもつながりますね。フレーズを歌うです。そうそう、テニスのボールを打つ前は息を吸ってインパクトの時は息を吐く!これが大事なんですね。
 
ピアノは肉体労働です。これはテニスも同じです。そして、単なる肉体労働だけでなく、そこから今度は芸術への道に入っていくのです。テニスも相手の動きを瞬時に見極めながら戦術を考え、技術によってそこへボールを打ち込む!戦術があっても、技術がなければ出来ないし、技術があっても戦術がなければ上達、つまりゲームに勝つことは出来ませんよね。肉体労働=技術・体力と芸術=音楽性(戦略)ですね。
 
みなさんは、ピアノの演奏をして幸せを感じる時って、どんな時ですか。ピアノを弾いている音を聴きながら、ある情景が「パァーッ」と心の中にひろがり、いつの間にか自分がその世界にひたることで幻想的な気分になったり、自分が描いている物語の中に引き込まれたり、さっきまで嫌〜な気分だった出来事を忘れてしまったり、そして、こんなきれいな世界があることで、小さなことにこだわってセコセコしていた自分がアホらしく思えたり…等々。テニスをしている時は思ったところに、描いているボールが打てた時です。テニスは相手がいることなので、自分が思った通りに打てなくても相手のミスなどでゲームに勝つことはありますが、気分的には「パァーッと」出来ません。私はこの「パァーッと」が好きなんです。だからこの「パァーッと」をピアノとテニスに求めるからやめられないんです。ああ〜、ここまでわかっていればテニスも上手くなれるはずなんだけどな〜???(4/26)


レッスン奮闘記(1)
 新学期になりました。今日は日々のレッスンの中でちょっとした出来事をお話しながら私のピアノ・レッスンに対する思いを少しだけお話しましょう。
 今年新一年生になったダイちゃん、幼稚園の時からピアノを習いに来ていますね。とてもピアノが大好き、よく練習もしてくるし、素直な可愛い生徒さんの一人です。毎回よく練習してくるので、全部○をもらうのが楽しみ。ところが先日のレッスンで、ちょっと失敗が多かったので、初めて「もう一回やろうね!」の一言でクスン・クスン泣きはじめました。あれあれ、このくらいのことで…と思ってみたものの、ダイちゃんにとっては初めて○がもらえなかった悲しさ?悔しさ?その泣き顔には胸が痛みましたが、ここでその演奏に○はできない、となぜ○にならなかったのかを説明し、次は失敗しないようにと励ましました。期待通りダイちゃんは次のレッスンでこの曲を一番最初に楽譜も見ず、一回失敗もなく見事弾き通しました。ダイちゃんの泣き顔に妥協しないでよかった!と安堵しました。これでダイちゃんはますますピアノが上手になりますよ!いい演奏とはどんな演奏かちょっと分かってくれたかな?泣き顔に妥協するのは簡単ですが丁寧に言って聞かす、これが大切ですね。私はダイちゃんの素直な心が大好きです。

 今度は小学校低学年の△ちゃんと▼ちゃん、共に女の子生徒さんです。彼女らに共通しているのが反抗?言い訳?無視?の態度がひどくて、私も負けてはいられない。「こんなに間違えてばかりじゃあ○はできないよ。もっと練習してきてね!」の言葉に「やったもん!」「初めてだからは間違えてもいいじゃない!」さらには返事無し!この教室は「だって…」「でも…」は禁句だよ!と言い返す私。さらには言った注意に返事無し。「返事は?聞こえたの?聞こえないの?」なんてピアノレッスンにふさわしくない言葉が飛び交います。彼女らの言葉をこちらも無視してレッスンし続けるのは簡単。でも、でも…です。お互い気持が入り乱れてのレッスンは不可。またまた、なぜそうなるのかを話し続けてレッスンが終わってしまうことも度々…。終いには足音高く、床蹴散らさんばかりに、ドアをバターンと閉めて帰っていきます。私も内心ムカつき、どっちが先生だ〜!ふざけるな〜!と叫ぶ始末。でも、次のレッスンではお互い何事もなかったかのような顔をして始めると、反抗しつつも一応は言われた注意を守ってきているではないですか…。言われたことに反抗してみたい年頃なのかな?それが分かっていてもムキになって生徒たちとやりあう私です。

 最後にこんなことも…。ある生徒さんが体験レッスンで「先生のところで基礎だけをしっかり身につけて頂きたい。基礎がついたら通うのが楽なので近所の先生に変えたい。」と…。先生の醍醐味って教えた生徒がどれくらい共に成長したのをみていくことであり、私の場合は決してお金儲けレッスンはしていない。学年や内容が変わるごとにレッスン代も値上がっていくのが世の常(?)ですが、私は時間でレッスンをしているので幼稚園生でも高校生でも30分のレッスン料金は同じなのです。極端な話、幼稚園から習っている子どもでも時間が変わらなければ大学生になっても料金は同じなのです(内容はもちろん違っていますが)。だからといって生徒に見返りを求めることもない。見返りかぁ…それはひとえに上手くなってほしいだけ…。基礎という一番大切で、教えるのがやっかい(?)なところをやらせて、あとは楽だから近所の先生って何?基礎ができたってどこで判断するの?それでもシブシブレッスンを引き受けたものの、やはり先方の都合で断られてしまいました。まぁ、これでよかったのかな…と思っていますが、いろいろな考えの違いが交差する中、毎日が戦いであると同時に楽しく、生徒さんの成長を見守っている私です。私も生徒と共に成長しなければ…。だれが見守ってくれるのかしら
(4/15)


「ハノン」について
私の教室では5歳児〜70歳以上の生徒さんまで必ず「ハノン」を練習して頂いています。ピアノを習っている方の定番?みんなが嫌々(?)練習している「ハノン」って何でしょう。
まず、「ハノン」はフランス人のおじさんの名前。ハノンさんは今から200年近くも前に(1819年)生まれたんですよ。「ハノン」というおじさんの名前の教本が出版されたのが1893年。だから100年以上も「ハノン」はピアノの教材として使われています。60の練習番号があるこの教本は、
指が速く動くよう、またひとつひとつの指が独立して均等な音をならせること、さらに左右の手が均等になることなど、さまざまな内容で書かれています。また、指をくぐり抜ける練習や音階(ここで和声的短音階や旋律的短音階の違いを勉強しましょう)、またまた、アルペジオ、オクターブ練習と盛りだくさんの内容ですね。また、弾き方もレガート、マルカート、スタカートと弾き分けるなどしてピアノ練習をする修行(?)中の修行でしょうか。
「ハノン」は単なる指の練習、レッスン前のウォーミング・アップと考えられている方がいらっしゃいますが、ただやたらに指をガチャガチャ動かして昨日より今日、今日より明日と指のオリンピックみたいに速く弾き散らすことより、
自分が弾いていいる音、ピアノから流れている音が、どんな音をしているのかをまず聴いてほしいと思います。今は住宅事情でピアノがおけないご家庭も多いのですが、最終的にはピアノから出てくる音一つ一つが連なってフレーズを作り、そのフレーズがまたつながって一つの曲にと成り立つのですから、自分が弾いている音を聴き分けることによりその音楽を感じて、構成して、演奏してほしいと思います。そうすれば、単なる指練習が訓練だけのものでなくなり、一音一音を聴くことで、楽しいに練習変わってくるのではないでしょうか。
4月になり、いっせいにハノン練習が始まりました。教室ではハノンおじさんの声が生徒たちによって毎日聞こえています。さあ、新学期に向けて練習練習!「ドミファソラソファミ〜」「ドミラソファソファミ〜」(4/1)

今日は「人生の大則」と称して私の愛読書「到知」より皆さんにご紹介したい一節を記します。
『花は香り 人は人柄』
これは、「見た目にいくら華やかで艶やかでも、造花には真に人を引きつける魅力はない。人もまたいくら実力があっても、傲慢で鼻持ちならない人に人間的な魅力はない。」という意味だそうです。
まず、自分を創ること。自分という人間を立派に仕上げること。そして、徳の香る人になること = これこそが、人生で一番大事な法則、人生の大則だということです。
以下三つの言葉に集約されているとのことです。
@人生対して覚悟を決めること。覚悟を決めない限り、真の人生は始まらない 
A傲慢になるな謙敬であれ=傲慢になった時、天はその人の足をすくう 
B誠実であれ=誠実は古来聖賢が最も大事にした人間最高の徳目である

私は日々、教育目的を媒体にしたピアノを教えるということに際して、@自分の信念、覚悟をしっかり決めよう!A先生という権力者になるな!B自分に嘘はつくな!正直で誠実であれ!を目標にしていますが、多忙な一日が終わりハット気がつくと今日一日の自分はどうであったかな…と思い返すと、反省することが多くて、時に落ち込んだり、もうピアノ教えるのやめようかなあ…など(今日はよかった!なんていう日の方が少ない)思ったりしています。なぜ、今日は○○ちゃんをあんなに叱ってしまったのだろう…○○ちゃんは大丈夫かな…など気にかけることの方が多いです。でも、翌週には何事もなかったかのようにレッスンカバンをぶら下げてやってくる子供たちに救われたり、なんだ〜、全然反省してないじゃん!なんて思ったりして毎日を楽しく送らせてもらっています。そして、いつも思うのは、生徒たちは私にとっての一番の先生だ!私は生徒たちに生かされている!ということです。
ここ数日あわただしい出来事が続き、ピアノの練習ができなくて猛反省です。ごめんなさい。
暖かな3月になりました。また一緒に練習しましょう!(3/15)

韓国の南にある済州島に行ってきました。ほんの短い間の気分転換です!済州島で「NANTA」というミュージカルを観ました。レストランの調理場を舞台にした言葉がほとんどないリズムに合わせた踊りで構成されています。登場人物も5人という少ない人数ですが、その躍動感、鍛え上げられた踊り、静と動、ユニークに客席を巻き込んでのパフォーマンス…1時間半の上演時間があっという間でした。その舞台を観て感じたのは、多く観客を笑いで引きつける影に猛烈な練習があるのだなあァ。ただその難しい演技、踊りの難しさをなんでもなくやってのけるには、想像を超える努力と忍耐力が必要とされますが、それを感じさせない清々しさに心から拍手しました。
  私はピアノを弾く時は難しい個所になると力が入ったり、思わず、息をとめたりして身構えてしまったり、時には顔をしかめっ面にして(*^_^*)弾いてしまったりしますが、難しいところほど簡単そうにやってのけてしまうことに、それだけの練習量が必要とされることを今更ながら大切に感じました。難しいところほど笑って、笑って…です。
 翌日、中国の曲芸なるサーカス???も観ましたが、こちらもひとつ間違えれば死んでしまう芸当を機械の如く正確に子供たちが演じるのです。これも相当な練習があったと感じました。中国や韓国の製品は私が知る中では日本のそれと比べてキメ細やかさが少し雑???と感じることが多いのですが、この旅で偶然観た二つの舞台は繊細、丁寧、迅速、正確…どれをとても満点でした。やはり、笑顔の陰には練習、練習ですね!

今日で2月も終わりです。明日から春の3月。季節だけでなく心も暖かい季節を迎えられるよに、今日からまたピアノの練習、練習です。はい!(2/28)

今日は「習慣の話」をしましょう。
ピアノが上達するには毎日の練習が欠かせません。毎日毎日繰り返し、繰り返しの練習です。まさに忍耐ですね。バイオリンニストで有名な五嶋みどり、龍さんご兄弟を育てたお母様の五嶋節さんに以前こんな質問をしたことがあります。それはまだ、龍君が幼少のころでしたが「なぜ、こんなに小さいのにあんなすばらしいバイオリン演奏ができるのですか?」と…。その時、節さんは「誰だってあのくらい毎日練習すれば弾けるようになりますよ!」となんでもないことのようにおっしゃいました。
その練習はすさまじいものだったと想像するのは難しいですが、練習するという日々の習慣を身につけると練習も苦ではなくなるということだそうです。また、チャイコフスキーコンクールで優勝したバイオリンニストの諏訪内晶子さんも自著の中で「毎日食後に歯を磨くあとでバイオリンの練習。毎日がその繰り返し。だから、「食事=歯磨き=バイオリン」が一体となっていたので練習は食事と同じで普段の生活の一部であったと書いてあります。
ピアノの
練習を生活の一部として習慣化してしまえば苦にならず、逆に食後に歯磨きを忘れたら、なんだか落ち着かない…くらいの感覚でピアノを練習できたらいいですね。私も以前、日々のピアノ練習は仕事の関係でたくさん出来たり、ほとんどで出来なかったり…ということがありました。これではいけない!と習慣化に取組むことにしました。私は早起きが大好きです。夜は仕事の関係でその日のうちに寝ることがほとんどありませんが、どんなに遅く寝ても、休日であっても5時起床は変わりません。そして、その日の仕事が始まる前に毎朝ピアノに向かうようにしています。それこそ、「起床=筋トレ(?)=ピアノ」が毎朝5時から8時までに行われる私の習慣です。おかげで、ピアノに対する練習は辛いと思わず、練習前に必ず行う筋トレのおかげで腕っ節も強く気なりました(???)これぞまさに一石二鳥効果です。(2/11)

昨年10月からこの教室にピアノを習い始めた良太君(25歳)と12月から習い始めた努君(24歳)のお話をしましょう。
良太は全くピアノが弾けませんでした、というより楽譜も全然読めなくて小学校の時から音楽は大の苦手!それが突然ピアノに目覚め(?)たのです。彼がピアノを弾きたいと思うようになったのは、今働いている職場に関係がありました。彼は老人の介護をやっているのです。まだ若干25歳なのに入浴介護、トイレの世話、おむつ交換などの仕事をしています。偉い!私はやったことがないです。そして、音楽が老人のケアや楽しみに役立つのではないかと考えるようになりました。そしてピアノの特訓(?)が始まったのです。彼の努力は大変なもので、今では楽譜が読めるようになり、今は「東京ブギウギ」に挑戦しています。そして、今年の4月からは音楽療法士目指して学校に通うことになりました。たくさん応援したいです!頑張れ!良太!

そして、もう一人の生徒の努君は、今まで独学でピアノを弾いていました。独学に限界を感じてこの教室にやってきました。ピアノがとても好きな若者だと感じましたが、上手くなるには基礎からしっかりやった方が良いのでは…と考え、趣味でやるにもかかわらず、あの、みんなが嫌いな「ハノン」をやるように指導しました。始めは弱い音しかならなかったのですが、指の形からさらに指を一つ一つしっかり打鍵して音をならすよう本当にこれからピアニスト(?)もどきの練習をしたところ、前に比べてとてもしっかり音がなるようになり、指がしっかりしてきました。う〜ん、これならピアノストも夢じゃない???ところが、ところがです!彼は夜にヘッドホンでピアノの練習をしているらしいのですが、私のしっかり弾くように!との言いつけを真面目に練習していたところ、ヘッドホンでは音がならないのですが、カタカタという織物工場のような音が隣人の気に障ったらしく、苦情を言われ、さらに慰謝料(5000円)をとられたと言うのです。騒音で苦情なら分かりますがカタカタ音で苦情!?そして普通なら、「ハイ、今後気をつけます」で済むところを、なんと努は「ピアノが弾けないなら引越す!」と今は住む家を探しています。なんとそこまでピアノを愛してくれていのか…なんだか泣けてきました。どなたか近辺に安くてピアノが弾けるアパートありませんか?

今日は私の愛するすべての生徒の中から若手の青年二人をご紹介させていただきました!(1/21)

みなさん、明けましておめでとうございます。 新しい年の幕開けはいかがでしたか。
こちらは、暮れから元旦にかけて2人の生徒さんとお母さんで串揚げパーティーという楽しい幕開けとなりました。
今年1月から新しい幼稚園年中さんの男のお友達が増え、楽しいレッスンが始まりました。
また、今年はコンクールに出場したい生徒さんも増えて、活気あふれる一年になりそうです。
私は今までちょっと敬遠気味だった現代曲にも挑戦しつつ、基本のバロックにも立ち返って勉強していきたいと思っています。

そして、今日驚いたお話です。昨年暮れから78歳で初めて、ピアノに挑戦しているKさんが一か月前はドレミのド、1の指、2の指から教え始めたにもかかわらず、なんとこのお正月休みに「ピアノドリーム1」と「みんなのおけいこ1」の楽譜全部弾いてきました。
もう、新年早々ビックリです、と同時に78歳!う〜ん、まだまだ若い!負けられない!と最近物忘れがひどくなった私を大いに奮起させてくれました。
さあ、今年もがんばるぞ!(1/6)