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主人の死

一昨日(12日)の夜、癌を患っていた主人が他界しました。

主人は医師からの余命宣告より頑張ってはるかに長く生きた分、苦しみも多く、最後は耳が聞こえなくなり、目もほとんど見えなくなり、痛みもひどく壮絶な末期を送りました。

今年に入って緩和病院に入院しましたが、ちょうどその頃、私も股関節の手術で長期入院を強いられていたので、一時は入院も止めようかと思いましたが、主人が「自分は絶対に治るから!」と入院を勧めてくれたので、私は苦渋の決断で二度目の股関節手術をしました。

私は入院中に外出許可が出るとすぐに松葉杖をついて主人の病院に行き、退院してからも松葉杖での看病になりましたが、思うようなことができず、毎日が針の山にいるような生活でしたが、主人は生きることに前向きで一言も弱音を吐かなかったので、逆に私がいつも励まされていました。

そして、生きることの大切さを最期まで身をもって教えてくれました。

「看病の時、周りの人は明るくしなければだめだよ!」って言われていましたが、主人の象さんのように浮腫んだ足をさすっては、やせ細った身体を拭いては、日に日に悪くなっていく主人を見ては帰りの車でいつも泣いてばかりいました。

でも、その数分後には生徒さんのレッスンが待っていて、気持ちを切り替えるのがとても厳しく、お休みしたい!と何度も思いましたが、レッスンが始まると生徒さんからたくさんのパワーをもらい、主人のためにもしっかりレッスンしよう!と心に決めました。

主人が逝ってしまって、まだお通夜も葬儀も終わっていませんが、今日は午後から時間があったため、できる限りレッスンをしようと子どもたちの通常のレッスンをやりました。

レッスンの時「先生、大丈夫?」と心配そうに声をかけてくれたワンパク坊主のT君、ギュッと抱きしめてくれたMさん、「先生の教え子達がみんなついています」等々たくさんの励ましや応援メールがこんなに力強く感じたことはありません。

主人がいなくなって、これから寂しさを実感すると思いますが、私にはかけがえのないたくさんの生徒さん達がいるので、悲しみを乗り越えて頑張りたいと思います。

 

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