2013-04

手術をしてから今日で４週間が経ちました。車いす安静期から松葉づえの歩行訓練が今日から始まります。

最初の一週間は手術した右足に10キロの過重をかけて歩く練習。次の一週間は20キロ加重と徐々に加重を上げていき30キロになったら退院できます。

あと３週間の歩行訓練！頑張ります！

入院中にたくさんの音楽を聴き、本を読み、ＤＶＤで映画も観ています。

「敬愛なるベートーヴぇン」「楽聖ショパン」「永遠のマリアカラス」「戦場のピアニスト」「ショパンとその生涯」「ブラームスとジョルジュサンド」等々。

安静を要する長い入院生活は私にとっては拷問？に等しい時間でしたが、今日から始まる歩行訓練、そして違った方面からの音楽に対するアプローチで、後半も乗り切っていきたいと思います。

入院して早くも３週間が経ちました。ずっと車いすでの生活が続き、動けないことのイライラもさることながら、今まで気づかなかったことをたくさん経験しています。

その一つです。

車いすは足の自由が効かないために使用しています。病棟では多くの患者さんが車いすですが、病室から外来を通ってリハビリ室に行く通路はいつも多くの患者さんで混み合っています。その中をかき分け、かき分けリハビリ室に行くのは大変な作業です。

通路が狭いので、ちょっと傘の先が飛び出ていたり、座っている足が伸びていようものなら、それだけでもう通れないのです。

さらに立ち話で道をふさがれたり、通路真ん中に立ち止まられてはどうにもなりません。

その都度、「すみません、すみません…」の言葉を言い続け目的地まで行くだけでリハビリ前にひと汗かいてしまいます。

歩けるならよけて通ります。歩けないから、車いすだからよけて行けないのです。

でも、私が車いすを経験しなかったら、このように車いす歩行がいかに大変だなんて分からなかったと思います。

皆さんも、街で車いすの人を見かけたら、安心して通れるようにちょっとした心使いをお願いしますね。

そういう私は病棟で「車いす暴走族？」と言われるくらい毎日廊下をかっ飛ばして腕のトレーニングに励んでいます？？

入院、手術、車いす生活、リハビリと今までにない経験が次々にやってきて、その日その日をひたすら送ってきて今日で20日が経ちました。

痛みや動けない安静の時期は今でも続いていますが、生活に慣れてくると今までの身体の不安から、ピアノを弾いていないことの不安に焦りがつのってきました。

もう20日もピアノ弾いてない！まだ一か月もこの入院生活が続く！私の指はどうなるんだろう？

そんな思いが募ってくると、リハビリにも熱が入らず、気持ちばかりが焦る毎日。

どうしよう？！こんなことでは、この先長い入院生活を乗り越えられない！

思いあまって、大学で教えている恩師Ｓ先生にこの気持ちを相談しました。

Ｓ先生は「大丈夫！長い時間をかけて身についたものは、ちょっとやそっとでは落ちませんよ！」の一言！

この言葉は私の不安と焦りを一蹴してくれました。

そうだ！私はもう何十年もピアノを弾き続けている。幼稚園から習い始め、小学校では休まずレッスンに通い、友達が遊んでいた時期も我慢して練習した中学校時代、音大受験のために弾きまくった高校時代、毎日がピアノ漬けの大学時代、そして、大人になってからもレッスンに通い、生徒さんと共に今日まで弾き続けていたピアノ。

私にとって唯一やり続けているものはピアノしかないけど、そのピアノが、簡単に弾けなくなるはずがない！

一日も早くピアノの前に立てるよう、今はリハビリに専念して残された入院生活を乗り越えよう！

決意新たに今日からまた頑張る私です！

指の訓練のために生徒のＩ君が持ってきてくれた必殺アイテム。

↓

 

 手術して早くも10日がたちました。毎日元気に車いすでのリハビリに精を出しています。

私が乗っている車いすは西東京市田無出身の千葉ロッテマリーンズ内野手「井口資仁（ただひと）」選手が寄贈した車いすです。数多い車いすの中から、偶然にもこの井口号と呼ばれる車いすに乗ることが出来てラッキー！！です。

井口選手は今年38歳、2000本安打まであと100本を残し、今シーズンも精力的に記録に挑んでいます。

そして、毎日元気にストイックにリハビリや自主練に励む私はのリハビリの先生から「506号（私の部屋番号）の伊達公子！」と言われています。

井口選手や伊達選手は年齢的には選手としての峠はすでに超えていますが、若い選手たちに負けないで日々の練習に励んでいます。私も長い車いすのリハビリ、その後は松葉杖のリハビリとまだまだ復帰までには長い時間がかかりますが、一生懸命頑張りたいと思います。

 

大人の発表会「若葉の会」の日程が１０月１３日日曜日に決まりました。

場所は前回と同じ「コール田無」です。

今回のホール抽選会は私が入院中で参加できない中、生徒のＲ君、Ｎさんにお願いし、見事に希望日を引き当てて下さいました。雨の中、ありがとうございます。

今は入院、療養中で私はピアノを練習することができませんが、復帰したら、一日も早く練習に励みたいと思います。

大人の生徒の皆さん、またまた新たな目標ができましたよ。私が不在中でも頑張って練習して下さいね。

 

 

 

先週の金曜日、無事に手術が終わりました。手術は大成功で担当の主治医の先生は「こんなに早い時間で終わった手術は珍しい！」とおっしゃっていたそうです。

そして、昨日からは車いすでのリハビリが始まっています。

手術前の理学療法士の先生による身体測定も優秀のお墨付きをもらい、日頃の筋トレが功を奏した？やはり日々のトレーニングの大切さを痛感しました。

病院中で一番の元気者です！

術後のリハビリも順調に進んで一日一日回復しています。

まだまだ始まったばかりの病院生活ですが、一日も早く復帰し、皆さんとレッスン出来ることを心待ちにしています。

頑張ります！