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2022-11

レッスン時間の変化

 以前は就学前の幼稚園児さんは、午後早い時間のレッスンが多く、一日のレッスン時間は、開始時間が2時、3時スタートで、その後、小学校低学年の

生徒さん達から順次高学年、中学生、高校生、社会人となっていました。

ところが、今は幼稚園に通う生徒さんが少なくなり、多くが保育園児になったため、平日のレッスンより、親御さんが送り迎えが出来る土曜日、日曜日に

レッスンが集中するようになりました。

土曜日は早い時は朝の8時からスタートし、間に30分の休憩のみ、夜は9時過ぎまでレッスンが続いています。

日曜日は午後スタートですが、すでに夜までいっぱいで、新しい生徒さんでご入会希望の方も土曜日、日曜日が多くて、入れません。

土曜日は、今日は3つめの習い事、とか、これから4つめに行く!など習い事の掛け持ちをしている子も多くいます。

逆に平日にポカっと空いている時間があるので、以前は小さい生徒さんが来ていたその時間が今や空いていることが多くなりました。

時代も変わりましたね。保育園も入園が大変と聞いています。

土曜日、日曜日ご希望の生徒さん、今の現在空きがなくごめんなさいね!

 

 

私のピアノ

 最近、母の介護をやりながら、実家の古いピアノで練習することが増え、私は幼稚園からピアノを習い始めてから

今まで何台のピアノを弾いてきたんだろう…と思いました。

最初はピアノではなく、当時はオルガンでした。

小学校に入学し、音楽好きだった父がアップライトのピアノを買ってくれ、小学校時代はそのピアノで練習をしていましたが、双子の私は姉と共に本格的に

専門に進みたいと厳しい先生の元にレッスンに通うと練習時間が増え、アップライトでは追いつけず、父がグランドピアノを購入してくれました。

しかし、毎日何時間もの練習を二人でするものだから、受験期にはそのグランドピアノを弾きつぶし、オーバーホール(中の全取り替え)をしながら、弾き続け

ていましたが、音大に入るとメンテナンスにさらにお金がかかり、新しいグランドピアノに買い換えました。

結婚して婚家には義母のベーゼンドルファーのピアノがあったので、それを譲り受けましたが、15年前にスタンウェイに巡り会い、いっときはベーゼン

ドルファーとスタンウェイの二台で練習やレッスンをしていましたが、現在のマンションに移り場所の広さ的にこの二台は置けないことから、泣く泣く

ベーゼンドルファーを手離し、部屋に入る大きさのヤマハC1を購入しました。

私は兄弟が多かったので(6人)、ずっと貧乏生活をしてきましたが、ピアノに関しては生活が苦しくてもためらうことなく購入してくれた父には

本当に感謝しています。

幼少のオルガンから始まり、私が弾いてきたピアノは7台。

各々のどれにもたくさんの思い出があり、懐かしさと、今まで私を育ててくれてありがとう!の気持ちでいっぱいです。

それらのピアノに恥じることなく、感謝と真摯にピアノを弾き続けて行きたいと思います。

 

姿勢

 最近、子ども達のピアノを弾く姿勢の悪さが気になります。

背中を丸めて首を前に突き出す、椅子の背もたれに寄りかかったままピアノを弾く、ペダル台を置いてあるにもかかわらず、足をブラブラさせる等々。

ゲームのやり過ぎで前屈み?年老いた老人みたいに背中が丸い。

運動不足?背筋、腹筋がしっかりしてないから、真っ直ぐに背筋を伸ばすのが辛いのか、背もたれに寄っかかったまま平気でピアノを弾く。

「背中真っ直ぐにして!」「後ろに寄りかからないで!」「足はブラブラしないよ!」等々音楽以外の注意が飛ぶ。

これって、ピアノだけでなく、家でも学校でも勉強している時や普段の生活でも同じなのではないでしょうか。

靴はきちんとそろえましょう!挨拶はしましょう!返事は「はい!」等々はこの教室だけのことではなく、どこでも同じ。

先生が恐いから、とか先生がうるさいからではなく、日常生活から身につけていきたいものです。

背中丸めてピアノ弾く姿、かっこ悪いよ!

音楽物知り君

 小学校3年生のT君。

私は彼を「音楽物知り君」と呼んでいます。

レッスン室の壁に貼ってる作曲家の年代表を見て、表には載っていない1400年以前の作曲家を書き込み、気に入った曲があると、まだピアノを習って一年くら

いなのに、家にある楽譜からサティの「ジムノペディ」を自己流で弾いてきたり、ベートーヴェンの話題になると「エリーゼのために」を弾いてきます。

また、ピアノが作られる以前はオルガンで、それももっと古くは「水オルガン」」と言って水の圧力で音をならしていた等々、多くのことを教えてくれます。

様々な作曲家の特徴や、さらには写真を見ながら作曲家の似顔絵を描いてきたり(とても上手い)と、レッスンに来るときは目がキラキラ輝いています。

ピアノというより、彼は音楽が大好きなんですね。

毎回、レッスンでは私も今日はどんな話をしてくれるのか楽しみにしています。

小学校低学年で、これからピアノが上達するって言う時に、塾に通うのでピアノを辞めてしまう子がいますが、自分の興味があることを伸ばしてあげたいし、

一緒に楽しみながら私も勉強したいと思います。

 

音楽教室の著作権訴訟

 日本音楽著作権協会(JASRAC)は、2017年2月、それまで使用料を徴収してこなかった音楽教室側から、

音楽教室で演奏される楽曲に関して、年額支払いの場合は年間受講料収入の2・5%に当たる使用料を徴収する方針を公表しました。

この訴訟が認められれば、ピアノ教室で生徒さんから著作料を徴収することになってしまいます。

これに対して「ヤマハ音楽教室」をはじめ、教室を運営する全国約250の個人・企業・団体が「音楽教育を守る会」を発足させ、同6月に支払い義務がないこと

の確認を求めて提訴してきました。

先月10月24日「生徒の演奏は徴収できず」と最高裁が初判断。

でも、教師の演奏からのみ徴収できるとした2審高裁判決(2021年3月)が確定しました。

生徒は技術向上や弾きたい曲を弾いて音楽を楽しみ、勉強したいのであって、営利目的で演奏するのではありません。

そんなことで著作権料を支払ったら、著作権が切れている古い曲しか演奏できず、「音楽文化の発展」にはならないし、将来の演奏家を育て、作曲や作詞を志す

人材の巣立ちを妨げ、音楽文化の裾野を広げることが難しくなってしまう。楽譜を購入する際にも著作料は値段の中に含まれているのに…。

さらに演奏する度に生徒から著作料を徴収すれば、月謝を値上げするしかない。

教室側は今後、教師の演奏分の著作権料支払いを求められ、具体的な徴収額の議論に移る。

30年くらい前はクリスマスには街角でクリスマスソング(私の好きな山下達郎のクリスマス・イヴ)や夏の海岸ではサザンや山口百恵の曲が響き、

季節や行事を楽しんだものですが、それがすっかりなくなってしまったのは JASRACが音楽文化をさまたげているとしか思えません。

著作権を守るのは大切だけど、使途の不明な JASRACの収支。

音楽教室からの徴収そのものに57万筆以上の反対署名が集まる(この教室でも皆様のご協力を頂きました)など反発は根強い中、JASRACが「音楽文化の発

展」を主張するならば、過度な負担とならないよう配慮をすべきだと思います。

 

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