- 2022-11-02 (水) 7:18
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日本音楽著作権協会(JASRAC)は、2017年2月、それまで使用料を徴収してこなかった音楽教室側から、
音楽教室で演奏される楽曲に関して、年額支払いの場合は年間受講料収入の2・5%に当たる使用料を徴収する方針を公表しました。
この訴訟が認められれば、ピアノ教室で生徒さんから著作料を徴収することになってしまいます。
これに対して「ヤマハ音楽教室」をはじめ、教室を運営する全国約250の個人・企業・団体が「音楽教育を守る会」を発足させ、同6月に支払い義務がないこと
の確認を求めて提訴してきました。
先月10月24日「生徒の演奏は徴収できず」と最高裁が初判断。
でも、教師の演奏からのみ徴収できるとした2審高裁判決(2021年3月)が確定しました。
生徒は技術向上や弾きたい曲を弾いて音楽を楽しみ、勉強したいのであって、営利目的で演奏するのではありません。
そんなことで著作権料を支払ったら、著作権が切れている古い曲しか演奏できず、「音楽文化の発展」にはならないし、将来の演奏家を育て、作曲や作詞を志す
人材の巣立ちを妨げ、音楽文化の裾野を広げることが難しくなってしまう。楽譜を購入する際にも著作料は値段の中に含まれているのに…。
さらに演奏する度に生徒から著作料を徴収すれば、月謝を値上げするしかない。
教室側は今後、教師の演奏分の著作権料支払いを求められ、具体的な徴収額の議論に移る。
30年くらい前はクリスマスには街角でクリスマスソング(私の好きな山下達郎のクリスマス・イヴ)や夏の海岸ではサザンや山口百恵の曲が響き、
季節や行事を楽しんだものですが、それがすっかりなくなってしまったのは JASRACが音楽文化をさまたげているとしか思えません。
著作権を守るのは大切だけど、使途の不明な JASRACの収支。
音楽教室からの徴収そのものに57万筆以上の反対署名が集まる(この教室でも皆様のご協力を頂きました)など反発は根強い中、JASRACが「音楽文化の発
展」を主張するならば、過度な負担とならないよう配慮をすべきだと思います。
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