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2021-04
練習しない子!?
- 2021-04-25 (日)
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7月の発表会に向けての練習が今月から始まり、すでに今月も最終週になりました。
一人一人の顔を浮かべながら一生懸命選んだ曲なのに、全然練習してこない子ども、中学生以上は自分で弾きたい曲を選ばせているのに、
いい加減な練習しかしない子どもがいる。一体何を考えているの?!
それでも不思議な事に「練習しなければ発表会に出なくていい!」と言うと「出たい!」と言う。
「真面目に練習しなければ、もっとやさしい曲に変える!」というと「「嫌だ!この曲を弾く!」と言う。
7月は連弾の合わせ練習に入るし、暗譜もしなければならないから、6月までにはソロも連弾も弾けるようにと計画を立ててレッスンしているのに、
初月からこんなことでは間に合うなずもないし、これから急に弾けるようになるとは思えない。
舞台で弾くということ、人に聴いてもらうということはどういうことか考えてほしい。
この教室は2年に一度しか子ども達の発表会はやらないし、まして昨年はコロナの影響で出来なかった。
「猛烈な練習をして!」なんて言っていない。日々のレッスン状況を見ながらできる範囲での練習しか言っていない。
レッスンに行けばなんとかしてもらえる?なんて大間違え!
どんなに教えても、練習しなければ忘れてまた同じ事をレッスンで言われ、その繰り返しで先に進まない。
きちんと練習しましょう!
反対に、たくさん練習してソロも連弾もスラスラ弾いてくる子ども達や難しい曲を果敢に挑戦して練習する子ども達もたくさんいる。
そんな子ども達に救われる。
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成長の証?
- 2021-04-18 (日)
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この春、大学生になった生徒さん、社会人になった生徒さん、そして地方の大学に入学した生徒さんが挨拶に来たりして、春爛漫。
彼女たちを見て、あれ!?
いやに綺麗になったな?と思うのは目の錯覚ではなく、お化粧をしているのです。
マスクをしているので顔全体は分かりませんが、マスクから出ている目元がキラキラしている。
最初に会ったのは幼稚園生の時だった子が、今やお化粧をするような年齢になったと思うと何だか感無量?
すっかり大人になったんですね。
最近は私の話も聞いてくれたりして、頼もしくもなりました。
このままいつまで一緒にピアノを弾いていられるか分からないけど、私が老いるまで楽しさを共感出来たらいいなぁ。
女性として美しく、輝いている彼女たち。
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お父さん、頑張って!
- 2021-04-10 (土)
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昨年から通い始めたSさん、小学生のお子さんがずっとここに通っていましたが、勉強が忙しくなってピアノをやめると同時に代わってお父さんが入会されました。
高校くらいまで習っていたとのことで、その後も自己流でピアノを弾いていたせいか、なかなかの腕前。
昨年は大人の発表会にも参加されソロ、連弾としっかり弾かれました。
コロナの影響で在宅勤務が続くと、ピアノを弾く時間が増えたせいか、腕があがってくると今、使っているアップライトピアノでは物足りなくなって
グランドピアノが欲しくなり、今年になってついに念願のグランドピアノを購入されました。
今はピアノを弾くのが楽しくて仕方がないとのことです。
やはり娘さんがここに通っていましたが、高校入試のために辞めてしまうと、弾かないピアノが家にポツリ。
それを見たお父さん、全く今までピアノを弾いたことがないけど、子どもに代わって自分が弾いてみようと思い、鍵盤に触れた瞬間、これだ!と血が騒いだとのことです。
それから自己流で弾いてみたものの、やはり教わらないと分からない…と今年になってこの教室にやってきました。
全くの初心者で音符もト音記号のドレミファソラシドくらいしか読めないけれど、弾きたい気持ちが抑えきれなかったと聞きました。
初めてのピアノ、基礎からしっかりやりたい!と今はハノンから始めています。
今では苦手なヘ音記号の音符も読めるようになり、自分で楽譜を見ながら練習してくるので、メキメキ上達され、今年の発表会には是非参加してもらおうと
思っています。
大人は子どもに比べて、暗譜も遅いし、進歩も著しくはないけれど、ピアノは生活に潤いが出て、人生が楽しくなりますよ。
ピアノは子どもだけの物ではないです。
今後が楽しみな二人のお父さん、一緒に頑張りましょう。
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葬儀場で流れていた曲
- 2021-04-04 (日)
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10年前に高校時代一番の親友が癌でなくなり、彼女の母親もすでに他界しているために父親が一人残されてしまいました。
親戚との行き来がない父親は、人嫌いの頑固者だった為、面倒を見てくれる人が誰もいません。
そこで私が父親の希望でもあったため、後見人として面倒をみることになりました。
身寄りが無いため、病院の行き来や見舞い、そして葬儀は私一人の参列となりましたが、最期はきちんとしたお葬儀で送り出してあげたいと思いました。
葬儀の日、会場で流れてくる音楽がクラシックのピアノ曲、普段なんでもなく耳にしている曲やレッスンでも何度も取り上げている曲が、この時ほどもの悲しく、
それでいて心に染み渡ったことはありません。
ショパンの「ノクターン1、8番」、ベートーヴェンの「悲愴第二楽章」、「月光第一楽章」、ショパンの「雨だれ」、ドビュッシー「月の光」等々。
思わず式場の受付の人に「とても素敵な選曲ですね」と言ったら、「私が選びました」との返事。
「はい、音大出ています」
えっ!?
音大卒の受付嬢、葬儀社の音楽を選曲するために音大を出た訳ではないだろうけど、普通ならショパンの「別れの曲」「葬送付きソナタ」、リストの詩的で宗教的より
「葬送」など選ぶところを、ごくごく一般的なベストチョイスの彼女の選曲に幅広い音楽性を感じました。
そして、その音楽が父親との10年間の思い出をさらに増大させ、自然に涙が溢れました。
音楽っていいなぁ。嬉しい時や楽しい時だけでなく、こんな所でもこんなに感動するのは音楽だけだ~!
爺さま、どうぞ、安らかにお眠り下さい。
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