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2021-05

シュナーベルの楽譜

  皆さんは、アルトゥル・シュナーベルってご存じですか。
彼はオーストリア出身のアメリカのユダヤ系ピアノ奏者、作曲家です。
1927年にはベートーヴェンのピアノソナタの全曲演奏を7夜にわたって開催し、「ベートーヴェン弾き」としての名声を確立しました。
また、ベートーヴェンのピアノソナタの解釈を詳細に記載した楽譜編集でも有名で、シュナーベル版として世界中で愛用されています。
私は今まで、ベートーヴェンの曲を弾く時には、HENLE版の楽譜を使っていて、興味があったもののシュナーベルの楽譜は使ったことがありませんでした。
生徒のUさんがレッスンの時にこのシュナーベル版の楽譜を持ってきていたので、思わず見せてもらうと、指使いをはじめ、細かい解釈、注釈に驚きました。
ベートーヴェンのソナタを弾くとても良い参考になると思い、早速この楽譜を入手しようと思っていたら、なんと次のレッスンでUさんが3冊の分厚い楽譜を
持ってきて、「シュナーベル編集のベートーヴェンのソナタの全曲楽譜です。先生に差し上げます!」と言われました。
エつ!?ほとんど未使用なこんな貴重な楽譜を頂くわけにはいかない!と思いながらも、私の気持ちは高揚していました。
とりあえず、お借りするということにしましたが、Uさんが帰られた後、即楽譜を手に取ると、こんな解釈もありか?とか、こんな指使いなんだ?と楽しくて、
次のレッスンまでの昼休みをランチなしで過ごしてしまいました。
楽譜は楽器に次ぐ命です。大切に使わせて頂きますね。
そして、自分自身の演奏にも、生徒さんのレッスンにも役に立つよう勉強していきます!
Uさん、ありがとうございます。

初任給の贈り物

 今年、大学を卒業し、社会人になったMさん、都内にある信用組合に就職が決まり、4月から片道一時間半の道のりを元気よく通勤しています。

そのMさんが、先日、初任給をもらった!と私にプレゼントをくれました。

初任給が出たら、今まで親御さんに育ててもらったんだから、一番先にプレゼントしてあげてね!と言ってましたが、まさか私までもらうとは…。

「先生は、親みたいなものだから」の言葉に、いつも色々なことを話したり、時には説教めいたことも言ったりしていますが、一生懸命働いてもらった初給料。

感謝と共についついここでもお親心? 「無駄遣いしないで貯金してね!」  

社会人になって、ピアノのお月謝は自分の給料から払うとピアノもずっと続けています。

心のこもった初任給のプレゼントのチョコレート、ありがとう

大切に味わって食べますね。

耳コピ

 私の携帯はメールが受信されると音が鳴って通知を知らせます。

ある時、レッスン中にメール受信の音が聞こえてきたら、小学校一年生のK君が「先生、今ソミってなったよ!」と言うではありませんか!

確かに私の受信音は「ソミ」ってなりますが、電子音を正確に当てるのには驚きました。

他の子ども達は多くが「先生、今何かなったよ!」が普通なんです。

さらに驚くのは小学校三年生のYちゃん、あれ?どこかで聞いた音楽だなぁ?と聞き覚えのある曲を弾いている。

なんだっけ?と聞くと「先生、これファミリーマートの出入りの時に流れる音楽だよ!」と耳コピして弾いている。

それも単音のメロディーだけでなく左手の和声もつけて!

電車の発車時の音楽や、さらのは救急車のサイレンなど身の周りには電子音で溢れています。

それを耳コピしてピアノで弾くなんて楽しいですね。

私の子ども時代の聴音ソルフェージュのレッスンは、流行歌を耳コピして、和声をつけて楽譜にしてくるのが毎回宿題でした。

電子音は好きではないけれど、音楽の別な楽しさをやってみてはいかかですか?

和声の力もつきますよ。

 

 

 

母の日

 今日は母の日。

10年くらい前から、この日になるとカーネーションを届けに来てくれる生徒さんがいます。

その生徒さん、R君も今では一児の良いパパになりました。

R君は大人の発表会でも、いつも私を助けてくれて、私も彼を息子のように思っています。

生徒さんとこんな素敵な関係が持てるなんて、私は幸せ。

そういえば連休中に遊びにやってきた小学校一年生のK君は子どものいない私に「先生と家族になろう!」と言ってくれました。

暖かい言葉に内心ウルウルの私。

家族になったらK君は私の何になるのかなぁ?

子どもになるには私は歳を取りすぎているから、孫なかぁ?

そう考えると、R君が息子ならその息子も孫だ~!?️

カーネーションはレッスン室に飾りますね。

ありがとう!

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