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Mちゃんとリンゴ

小学校3年生のMちゃん、先日のレッスンでのこと。

ほとんど練習してこないので、何度も繰り返し教えながら、最後に「分かった?ちゃんと練習してきてね?」の言葉に無言。

「分かったの?」と更に聞いても無言。「聞いているの?」と顔を見ると、すさまじい勢いで私を睨み返している。

えっ!?こんなに一生懸命教えているのに返事どころか睨み返すって、どういうこと?

波風立てずに、そのまま放っておけばいいか?それともきちんと話そうか、どうするか?

散々迷いましたが、このままではMちゃんの為にも良くないし、あまりの態度の悪さに「先生は間違ったこと言った?なぜそんな目で人を睨みつけるの?そういう態度は良くないよ!」と叱りました。

それでも睨み返しているMちゃんは注意されたことに悔しくて涙を流し、最後まで挨拶もしないで帰って行きました。

ちょっと叱りすぎたかなぁ?と気にする中、次のレッスンにやって来たMちゃんは何事もなかったようにピアノを弾き始めました。

前回のレッスンとは違って練習してきた様子がよく分かったので、「よく練習しているね!」と褒めながら、Mちゃんの一番好きな食べ物はリンゴを思い出し、ご褒美に家にあったリンゴを一個持たせました。

すると、Mちゃんは「いつも迷惑ばかりかけているのに、ありがとう!」と言いました。

その言葉を聞いた時、Mちゃんは悔しくて叱られた時は素直に返事が出来なかったけど、心の中ではちゃんと分かってくれ

ていたんだ、その気持ちを引き出せなかった自分に反省し、「迷惑なんて何もないよ、Mちゃんとレッスン出来て、先生は嬉しいよ!」

事なかれ主義は良くない、悪いことはきちんと教えよう、そして子どもたち一人一人の成長をしっかり見守りたいと思った私でした。

Mちゃん、こちらこそありがとうね!これからも一緒にピアノ弾こうね。

 

 

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