- 2021-06-14 (月) 14:29
- 未分類
ピアノは初心者ですが、弾いてみたいと初めてのレッスンが始まりました。
還暦を過ぎて初めてピアノを習う方は何人もいらっしゃいますが、このTさんは網膜色素変性症で視力の低下や視野の狭窄等があり、遠くから白い杖をついて
眼が不自由なので、最初はどんな形でレッスンをしようかと思い、楽譜は一番大きいサイズまで拡大してみたり、音を聴いて弾いてもらったりしましたが、
2度目のレッスンの時、ご自分で松任谷由実の楽譜を買って、大好きだった「卒業写真」を弾いて来られました。
一生懸命楽譜を読んで、覚えているメロディーを頼りに右手でメロディーだけを弾いて来られた時は驚きました。
メロディーは分かっていても、さて左手の伴奏はどうしよう?と楽譜にある左手を教えてレッスンを始めると、あっという間に一時間が経ってしまいました。
両手で弾くにはかなり時間がかかるけど、焦らず、ゆっくり進めて行こうと思っていたら、次の時にコツが分かったのか、Tさんは両手で左手の伴奏をつけながら
大人の発表会は誰でも参加出来ますが、両手で弾くにはかなり大変だし、今年は発表会の話はしないでおこうと思っていたのですが、たどたどしくても
一生懸命両手で弾く姿に「今年、発表会に参加しましょう!」とお声がけしました。
最初はためらっていたTさんですが、「それなら頑張って、もう一曲ユーミンの曲を弾きます!」と参加の意欲を頂きました。
さらに、「お友達も呼んでいいですか?」との言葉に「何人も呼んでください!」
音楽っていいなぁ。
みんなが幸せにまれるような素敵なピアノ、これからも一緒にたくさん弾いていきましょね!