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スタンウェイのハンマーが…

我家のスタンウェイピアノは湿度や温度のちょっとした変化で音が狂ったり、内部のネジがゆるんだり、木材がきしんだり、それはそれはメンテナンスが大変です。この冬の異常な乾燥は材質を痛めつけ、音が狂ったり、鍵盤がキシキシなったり、私の最愛のピアノをいじめました。

一度に異常が出てくれればいいのですが、一音でも狂えば弾いていて気分悪く、すぐさま調律師に来てもらい、直ったとおもいきや、翌日には違う音がきしんだりと、その度に調律師を呼ぶ始末…。それもレッスン中には呼べないので、来てもらうのはレッスンが終わった深夜が多く、調律師を随分泣かせました。そして、費用もばかにならず、来てもらう度に料金が発生するのです。

調律師の修理を毎回見ていた私は、またきしみだした音に我慢の限界を感じて「私だって調律師のようにやれば直せる!」とばかりにネジをあけ、フタをとり、鍵盤をごっそり引っ張り出し、おかしくしくなっている音の修理(?)をはじめました。見よう見まねで始めた修理でしたが、「あれ?直ったじゃない!?私はピアノ修理の才能もあるのかしら…?」と狂喜乱舞。

すっかり有頂天になりながら、最後に鍵盤を元の位置に収めようとしたその時、一本のハンマーがひっかかり、ものの見事に折れてしまいました。その瞬間、私の心臓は凍り付き、「どうしよう?どうしよう?狂いやきしむどころか音がならない!」

こうなっては、もう素人の手におえず、結局調律師を呼ぶ始末。「ピアノの弦を切る先生はいらっしゃいますが、ハンマーを折った先生は初めてです!もう、絶対にピアノの内部には触れないで下さい!」とひどく叱られた私は、ただただ、下を向いて謝るばかり…。

触らぬ神に祟りなし!とはよく言ったものだ~と猛反省の私です。

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