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市民の第9

 年末、日本では第九のコンサートが多くなります。

今や市民権を得たように市民オケ、区民オケなどアマチュアによる第九のコンサートが毎週のように殺到しています。

私はプロのオケ以外、このような演奏会には行ったことがないのですが、昨年は友人が区民の第九に出るとのことで、初めて足を運びました。

開演を今か今かと待つ中、区長の挨拶、楽団長の挨拶と年配の方々の挨拶が続き、挨拶はもういいよ…。

演奏が始まるや否や、団員の身内ともいわんばかりの聴衆は、第三楽章の緩やかなきれいなメロディーに酔いしれ(?)、あちらこちらで居眠りが…。

首をカクンと震わせたり、中にはいびきも聞こえてくる有様…。

そして、一番聞かせどころの第四楽章合唱になると、今まで寝ていた人たちはムクムク起きだし、さも今までずっと聞き入っていたかのように、合唱に歓喜!

アマチュアの第九って、いろいろな面で面白い。

私は今までにない経験をして、改めて人に聞かせることの大切さを感じました。

自己満足の演奏ではなく、たとえ低料金でもお金を取るということは、聴衆にぞれなりの満足を与えなければならないと…。

それには演奏会間際の練習ではなく、日々の練習が大切、ピアノも一緒。

たとえ小さな発表会でも、舞台に立つ以上は聞かせる、聞いてもらうことはどういうことかを、生徒さんと共に考えてみたいと市民第九を聴いて思いました。

 

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