- 2019-04-08 (月) 14:09
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小学4年生になったYちゃん、ピアノもっと上手くなりたい!と他のお教室から移ってきました。
指の形は良いのに、打鍵力が弱いので、指のきちんとした練習をすれば、もっとしっかりした音が出せる!と思った私はハノンの1番から一つ一つの音が
しっかりならせるように打鍵から始めることにしました。
はじめのうちは、なかなか要領がつかめなくて、フワフワしていた音が次第に弾き方が分かってきたのか数分でしっかりした音に変わっていきました。
エチュードも速く弾くことを一切させないで、メトロノームのテンポ指示を書き、一週間とにかくそのテンポ、そのかわりしっかり
した音で弾くことを約束しました。
一週間が経ち、再びレッスンにやって来たYちゃん、その楽譜には前回注意したことが所狭しに書き込んでありました。
言われたことを忘れないように家に帰って直ぐに書き込んだとのこと。
もっと速く弾きたかったんだろうなぁ、もっと自由に弾きたかったんだろうなぁ…と思いましたが、言われたことを忠実に守って我慢の一週間?
その成果がてきめんに現れ、一週間前とは見違えるような音とゆっくり、でもしっかり練習した甲斐あって、エチュードのテンポは瞬く間に上げて弾く
ことが出来ました。
その子の特徴とちょっとした工夫、スパイスの加減、そして何より大切な本人のやる気で、短期間でこんなに変わるんですね。
私もあらためて教えることの大切さと面白さを感じました。