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ボロクソ!エっ!?

 還暦を過ぎて初めてピアノを習い始めたTさん。

とても熱心に練習してきます。

自分で弾きたい曲を選び、練習に励んでいますが、どうしても自分の知っている自己流の曲になりがちで、正確ではなく独りよがりに聞こえる。

「ここに月謝を払って習いに来ているのなら、楽譜通りきちんと弾いてみませんか?」の提案に「是非そうしてみたい!」と前向きのお返事を頂いたので、

楽譜も一から丁寧に教え、自己流の間違った弾き方を直すレッスンで、私も熱弁になりました。

次の週、レッスンにやってきたTさんは「前回、先生にボロクソ言われたので、一生懸命練習しました!」とかなり楽譜に近い正確なピアノを弾いてきました。

「ボロクソ!?」

私は一生懸命になると声も大きくなるし、早口にもなるけど、今まで私にとって一番大切な生徒さんを一度もボロクソに言った事はない。

一生懸命レッスンしたのに、「ボロクソ」という言葉が忘れられず、そのようにとらえられた事にかなり落ち込みました。

翌日、私の筋トレのトレーナーさんにその話をすると、彼はにニコニコ笑って、「それは悪い意味ではなく、彼にとってはやる気を起こさせる、負けるものか!

と奮起させる良い言葉なんだよ。自分もボロクソは言ってないけど、よく生徒さんからトレーナーに『ボロクソに言われた』と言われるよ。

けれど、それは、それだけその人が熱に受け取った表現なんだよ」と言われました。

私の考えすぎ?

まともに受け取ってしまった私ですが、Tさんは帰り際に「言われるほど前向きになれるから大丈夫!」の言葉を残していきました。

私の熱弁がボロクソ表現になり、さらにやる気を引き起こしTさんもそれを望んでいるなら、これからもTさんにはボロクソレッスンは続く!?

言葉って難しいし、受け取る側も寛容でなければならない事を改めて感じた私です。

 

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